童貞の品格

つれづれなるままに、日暮し、硯に向かひて、心にうつりゆくnoblesseごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

ぼくだけのゴールデンウィーク(上)

 

オワンクラゲ

刺激を受けるとお椀型の体のフチが緑色に発光するクラゲ

 

 

この発光するタンパク質は、ヒトの癌細胞を光らせて追跡するトレーサーとして、癌治療の研究に活用されている。

 

最初にこのクラゲの研究をしていた人は、まさかこんな使い道があるとは思っていなかっただろう。

この世界、何が役に立つか分かんねーという話。

 

 

 

 

 

大学でそれなりの時間を費やしてお勉強した英語。

卒業してゴリゴリの日系企業に就職し、もう2度と英語を使う機会も無いんだろうなと思っていた矢先、大分の工場に外国人がインタビューに来るから2週間通訳して来いとのスペシャルミッションが課された。

 

 

初期配属希望を出すほど行きたかった大分に2週間も行ける。もう役に立たないと思っていた能力のおかげで。

オワンクラゲに思いを馳せ、大分に飛んだ。(4/19Wed.夜発)

(羽田空港のトンカツ屋。うまい!)

 

 

九州にはずっと行きたかった。

学部を卒業した際の卒業旅行で、キャンピングカーをレンタルして九州の北半分を一周した。

同行した中国人が書いた旅行記

↑とても素晴らしい旅行記(この先読まなくていいからこれだけは読んでくれ)

この旅行で一目惚れした。

 

職場で大分を経験したことある人は、皆口を揃えて「今までで一番幸福度が高かったのは大分」と言う。

大分神格化オジにおすすめ飯屋のリストをもらい、この出張で制覇を誓った。

 

 

 

4/20Thu.

初日、他の同行者はこの朝に移動するため、仕事は午後開始だった。

自分だけ通訳とは別仕事の打ち合わせが午前中にあったため、前日入りをした。

以降は7:00ホテル発という予定だったため、朝ビュッフェ(6:30開場)をゆったり食べれるのは初日だけだった。

 

 

ビュッフェはかなり良かった!

定番メニューは大体あり、それに加えて大分名物のとり天、りゅうきゅう(醤油+すりごまベースの甘ダレのヅケ)、やせうま(きしめんのきな粉和え)などがあり非常に満足度が高かった。

(ビュッフェのやせうまはカチカチになってて給食感強かった)

 

 

2日目以降の時間のない朝食の中、早く食べれ且つ満足度も高い構成として5日目頃に完成した結論メニューがこちら

(サラダ、ハッシュドポテト、フルーツヨーグルトグラノーラ、りゅうきゅう茶漬け)

りゅうきゅうを茶漬けにして食うとクソ美味いと俺の中で話題に

 

 

 

夜は初日ということもあり同行者(弊社日本人3人、外国人2人、外国人のワイフ1人)で大分郷土料理の店に行った

良い雰囲気!

 

ここは大分の同期にもらったオススメリストに入っていた店だったので楽しみだったが、外国人が生魚食べれなかったこと、英語の会話に多大なカロリーを割いたことで、あまり食事自体は楽しめなかった…

(右端から反時計回りに、とり天、だんご汁、椎茸ぎょろっけ、野菜炒め?、りゅうきゅう、野菜炒め?)

 

 

唯一印象に残ったのが椎茸ぎょろっけ。

ぎょろっけ=魚のコロッケ(魚ロッケ : 九州の一部で食べられている)

椎茸の中に魚のすり身を詰めて衣であげたもの。

椎茸は昔から嫌いだったが、これはかなり美味かった。

(GoogleMapの拾い画)

 

 

 

 

4/21Fri.

2日目は部署おじリストを消化しつつ別府へ

仕事終わり、まずはホテルのある大分駅周辺のソフトクリーム屋へ

本当は贅沢いちごパフェが食べたかったが…店内の2人分しかない席は埋まっていたので普通のミックスソフトにした。

前の客が頼んでいたチョココーティングソフトが美味そうで、注文後に少し後悔…

味はまあ…ソフトクリームというものが不味くなりようはなく、普通にうまかった。サイズに対して高すぎるから2度目はないという感じ。

というか調べたら自由が丘にも店あった。なーんだ

 

 

 

 

卒業旅行で行った別府のひょうたん温泉に行き、その近くにある部署おじリストの寿司屋にいくプラン。

大分駅から、別府駅の一つ先の別府大学駅まで電車で20分ほど。(別府大学とはなんと贅沢な….)

海が近いので少しお散歩。

 

おっさんとしばし黄昏た後、寿司屋まで2kmの道のりを歩く。

 

やっぱりどこからでも山が見える街はいいね。

歩いたのを後悔するくらいの距離を来たが、営業時間中にも関わらず店はCLOSED。

店内にはまだ客らしき人が何人かいたが…順番待ちの客が捌けたから早めに閉めたのか…?

客がいないと早めに店を閉めるのは田舎あるある?確かに近所のインドカレーも日曜の夜は勝手に店を閉めてる。

 

仕方ないので寿司屋の向かいに「鳴門うどん」とデカい看板を掲げる店でとり天うどんをたべた。(九州なのに鳴門…?)

部署おじリスト以外の店で腹のキャパを埋めるのは少し躊躇われたが、ここのうどんはかなり美味かった。

この出張中はほぼ毎日とり天を食べていて、かなりハマった。とり天はポン酢で食べるから、ただポン酢がうまいだけかもしれないが…目を閉じて大分のことを思い出すととり天が浮かんでくるぐらいには親しんだ。

 

ひょうたん温泉はエンタテインメント性で言えば最強の温泉かもしれない。

内湯3つ+露天+打たせ湯+蒸し湯をローテーションしていれば一生いれる。まだ入ったことはないが砂風呂なんかもある。

風呂出たところにある屋外休憩スペースで売られている温泉卵(70円)が信じられない美味さ。

温泉の熱湯を常時かけられているのでもはやゆで卵になっているが、塩をかけて食うと唸るほど美味い。

地獄蒸し体験コーナーなどもあり(前回やった)、満足度の非常に高い素晴らしい温泉です。

 

 

(行きで落ちてた人懐っこい猫。帰りも同じ場所で通行人に抱かれてたから名物猫か?)

 

 

 

4/22 Sat.

この日は大分の百名山九重連山に登りに行った。

九重連山最高峰・中岳

2人とも水を忘れ、池で調達。

さあ沸かそうと思ったら火がつかない。箸も忘れた。

騒いでいたら通りすがりのお姉さんが着火マンと箸をくれた。あったけえ。

下山後に由布岳を下見。今度来たら登ろう。

 

 

 

 

帰りに別府に寄り、再びひょうたん温泉+寿司屋のリベンジ

魚介は本当にうまいね。特にアジ。

大分といえば、の関アジ・関サバは売り切れ。しかし普通のアジの時点で相当美味い。

普通の醤油と刺身醤油の2種類あり、刺身醤油が本当に美味しかった。甘めの九州醤油で、りゅうきゅうのタレも刺身醤油なんじゃなかろうか。

りゅうきゅうもこの出張毎日食べており、あの甘い醤油の味がとても恋しい。自宅で再現目指したい。

 

 

 

 

4/23 Sun.

同期2人を連れ回したり、連れ回されたりの日。

昼前にボルダリングに連れて行き、昼飯に部署おじリストのラーメン屋行こうとしたが休業。

同期に連れられ大分駅内の鶏そば屋へ

 

あっさり系のラーメンって大体味しなくて好きじゃなかったが、これは出汁を強く感じて美味かった。

ここでもとり天を食べた。安定のうまさ。

 

 

 

その後別府地獄めぐりに連れて行ってくれた。

温泉の噴出口を「地獄」と呼び、別府に七種類ある地獄を巡るのが定番の観光らしい。

地獄一つ見るのに400円。7箇所全てのハッピーセットで2200円。

入れもしないカラフルな池見て何が楽しいの?という話になったので400円で海地獄から行くことに。

はえ〜という感じ。天気がいいから気持ちよかったが、人も多いし…写真で見るので十分だな。トイレから一生出てこないカスのせいで糞漏らしかけたし。

 

睡蓮だけはすごいよかった。もっと花が開いているときに見たかった。

出張に同行してる一個上の先輩は1人で全地獄巡ったらしいが、全部はえ〜以上でも以下でもなく、3地獄目くらいで2200円チケットを買ったのを後悔したそう。

同期もそれを見越していたらしく、地獄巡りはやめて湯布院に行くことに。

 

 

別府は地獄以外はあまり温泉感はなく、飯屋は散らばってたくさんあるが所謂「温泉街」感はあまりなく、知らない人がみたら温泉が有名とは思わないんじゃなかろうか。

一方由布院は出店が連なる商店街のようなものがあり、由布岳を見ながら食べ歩きできてとても楽しい。

杵で挽いたごまをかけたソフト。ウマイがめちゃむせた。

とろーりプリン。不味いわけなく。

 

 

ボルダリングと地獄めぐりでかいた汗を流すため、由布岳温泉へ

(拾い画)

大浴場と札掛式の家族風呂があり、その全てから由布岳が見える。

「終業」の看板が立っていたが、ゴリ押し入場してお願いしたら、イラつきながらも「家族風呂でいいならいいよ!」とのこと。

大浴場500円の値段で、2000円の家族風呂に入れた。

 

 

夜は大分市内に戻ってきて同期オススメの焼き鳥屋へ。素晴らしい週末であった。

(味は普通のうまさ)

 

 

長くなった+この先書き溜めた分が保存忘れて消えてしまい萎えたのでここで切る。